多くのトレーダーは最初から全ポジションモードを選び、これで変動に耐えやすく、ロスカットされにくいと考えています。しかし、多くの人はこれを適当にポジション増加するための護身符とみなしている—これこそが本当の落とし穴です。

全ポジションで10倍レバレッジをかけていると、逆行の相場に遭遇しても損失が少なくなるわけではなく、アカウントが瞬時にゼロになるだけです。

これまで多くのケースを見てきました：アカウントに5000ドルがあって、一度に4800ドルを投入して短期方向に賭ける。相場が少し揺れるだけで、清算通知が来てしまい、ひと息つく暇もありません。

全ポジションの意味は何でしょうか？それは、相場が不利なときに交渉余地を残すためであり、命を賭けるためではありません。

同じ10倍レバレッジでも、少し損失したらすぐに損切りを設定する人もいれば、死ぬ覚悟で耐え続けて清算される人もいます—差はすべてポジションの配分の仕方にあります。

例を挙げると、アカウントに1000ドルがあって、100ドルで50倍のレバレッジをかけ、間違った方向に動いたら損切りして撤退し、残りの900ドルで引き続き戦う。一方、900ドルを投入して10倍レバレッジをかけると、相場が少し動いただけで埋もれてしまいます。

「どれくらいのレバレッジが安全か」とよく質問されますが、考えるべきは：この取引にどれだけのポジションを使ったか？損切りは設定したか？間違った方向に動いたときに耐えられるか？です。

私は今でも全ポジションモードを使っていますが、絶対に破らない三つの鉄則があります。

1. 一回のポジションはアカウントの資金の20%を超えないこと
2. 損切りは厳格に元本の3%以内に設定すること
3. 変動相場では無駄な操作や衝動的なポジション増加をしないこと

先物を生き残らせるには、リスクを避けることではなく、リスクを管理することが重要です。

全ポジションは決して全額を賭ける理由ではなく、変動により冷静に対応するためのツールです。