XRP訴訟の最終局面：8月7日のSEC会議の真意

法的な不確実性がほぼ5年続いた後、SEC対Rippleの裁判はついに終局に近づいています。そして、その最終章は2週間以内に展開される可能性があります。

重要なタイムライン

XRP支持弁護士のビル・モーガン氏によると、SECは8月15日の期限前に正式に控訴を取り下げる可能性が「より高くなった」とのことです。以下はその流れです。

• 既に完了：Rippleは反訴を取り下げ、$125M をエスクローにロック
• 次のステップ：SECの委員会投票が8月7日に非公開で行われる
• 最終章：8月15日までに正式な却下通知を提出

遅れの理由は？純粋に官僚的な手続きです。控訴を取り下げるにはSEC内部の承認が必要であり、弁護士の決定だけでは済みません。元SEC弁護士のマーク・ファーゲル氏もこれが標準的な手続きだと確認しています。

SECが取り下げた場合の変化

8月7日が予想通り進めば、

1. $125M は米財務省に移管 (現在エスクローに保管中)
2. 既存の差し止め命令は維持 (重要な注意点：すべてがクリアになるわけではない)
3. 米国市場でのXRP規制の霧が晴れる
4. ETFの道が開かれる — 機関投資家はこの合図を待ち望んでいた

市場はすでに織り込み済み

チェーン分析によると、決定を前に機関投資家がXRPのポジションに戻りつつあります。ホエールウォレットの活動や継続的な買い圧力は、市場が公式発表を待たずに動いていることを示しています。

これが意味することではない

法的な終結＝即座に規制の楽園になるわけではありません。差し止め命令は残っており、Rippleには運用上の制約もあります。しかし、5年間続いた不確実性は終わりを迎え、市場が本当に気にしているのはそこです。

結論：8月7日が転換点です。SECが控訴を取り下げる投票を行い、その兆候が示されれば、米国におけるRippleの規制の章はついに閉じられ、次の機関投資家の採用の章が始まります。