見たところ、多くの人が暗号市場で頭を打ちつけて血を流している。3年の経験を持つ先輩がいるが、負債200万から月収七桁台にまで這い上がった彼の経験談は、ぜひ話しておきたい。

暗号通貨の世界は本当に毒がある。24時間365日取引が行われ、値動きに制限がない。経験者はほぼ株式市場のちょっとした変動では満足しなくなる。一夜にして大金を稼ぐ話が日常茶飯事で、逆に破産寸前まで追い込まれるケースも珍しくない――これがこの市場の真実だ。

しかし、多くの人が損をするのは運が悪いからではない。脳内に二つの隠れた殺し屋が潜んでいるからだ：**結果偏好**と**短期偏好**。

結果偏好とは何か？それは、一つの取引が儲かったか損したかだけを見て、その時の判断の論理が正しかったかどうかを無視することだ。例えば、無思考で特定の山寨通貨に全額突っ込んで三倍になったら、自分は天才だと思い込む。しかし実際には、それは単なる運が良かっただけで、戦略自体に穴がある場合も多い。次に同じ操作をすれば、破産のリスクは格段に高まる。

短期偏好はもっと一般的だ。連日利益を出していると、市場はずっと上昇し続けると思い込み、逆に数回損切りしただけで、市場は終わったと決めつける。判断基準が市場の構造ではなく、直近の取引の感情に引きずられているのだ。

この二つの認知の罠は、複雑な調整局面で何度も足をすくわれる原因となる。本当に安定して利益を出している人は、まず意思決定のシステムを整え、その上でテクニカル指標やポイント予測に取り組む。

技術は時間をかけて練習できるが、思考の枠組みはまず正しく構築しなければならない。さもなければ、いくら多くのローソク足を見ても、戦術の勤勉さで戦略の怠惰を隠しているだけに過ぎない。