世界の実質的な通貨準備高はどれくらいなのか？背後にある富の構図を解明

あなたは「世界の資産は1兆ドル（約1000兆円）を超える」といった表現を見たことがあるかもしれませんが、多くの人はその数字が実際の現金ではなく、株式、債券、デリバティブなどの資産評価額であることを知りません。

実際に存在する現金はどれくらい？

紙幣と硬貨（実際に印刷された現金）

• 約9兆ドル（約1200兆円）
• 最も少ない割合ですが、最も直感的に理解しやすい

銀行口座の預金

• 普通預金＋貯蓄預金：約100兆ドル（約1京円）
• 定期預金＋投資信託：約150兆ドル（約2京円）

結論：世界の実質的な通貨総量は約**150兆ドル（約2京円）**であり、その内訳は：

• アメリカ：約62兆ドル（41%）
• 中国：約16兆ドル（11%）
• 日本：約6.5兆ドル（4%）

これが暗号資産に何を示すのか？

これらの数字を見れば、「ビットコインの価格が上がり続けるには十分な資金がない」という議論は根拠がないことがわかります。世界のM2（広義の通貨供給量）は約150兆ドルの規模があり、現在のビットコインの時価総額はその0.05%未満です。

重要なのは：お金がどこにあるか、権力もそこにある。 アメリカは世界の実質通貨の41%を握っており、FRBの政策は世界の金融市場に大きな影響を与えています。これが、アメリカの経済動向に注目すべき理由であり、その決定がグローバルな資本の流れに直接影響を及ぼすのです。