ステーブルコインレジスター登場：610万ドルを賭けた街角小売店の暗号決済革命

【チェンウェン】ハードウェア企業が610万ドルの資金調達に成功し、街角の小さな店舗のレジに安定コイン決済を導入しようとしています。

Arx Researchは今回の資金調達でCastle Island Venturesがリードインベスターを務め、InflectionやPlaceholderなどの老舗機関も参加しました。同社が開発したのは「Burner Terminal」と呼ばれるもので、名前はクールですが、要は安定コインを使えるPOS端末です。

この端末は面白い特徴があります。EMV（クレジットカードの安全規格）認証を取得しており、USDCなどの安定コインの受け取りだけでなく、普通のクレジットカードやチップカードも使えます。さらに、Flexaネットワークに接続されており、ビットコインやイーサリアムなどの主要仮想通貨も決済に利用可能です。スナックスタンドや理髪店のような場面では、WiFiやLTEカードを差し込むだけで決済を始められます。顧客の支払い方法も多彩で、スマホをタップ、専用カード、QRコードスキャンなどに対応しています。

Castle Islandの創業パートナーは、「これは安定コインが実店舗のレジに本格的に進出した初めての例だ」と断言しています。CEOはさらに厳しい見方をし、「商店が直接安定コインを受け入れるなら、手数料はほぼ無視できるレベルにまで下がるだろう」と述べています。

資金を得て何をするのか？生産能力の拡大、エコシステムの構築、販路の拡大に注力し、ヨーロッパ、アメリカ、ラテンアメリカ市場をターゲットにしています。計画では、2026年初頭に本格的な大量出荷を開始する予定です。

要するに、この動きのポイントは、暗号通貨決済が単なるPPTの概念から実現可能なハードウェアへと進化し、最も身近な小規模商店をターゲットにしている点です。実現できるかどうかは来年に明らかになるでしょう。