イーサリアム、ドージコイン、ソラナとともに下落、ビットコインは高値をつかめず9万ドル付近に下落

木曜日、暗号資産全体市場は引き続き調整局面を継続し、ビットコインは9万ドル付近に下落、火曜日の反発による上昇分の大部分を吐き出した。米連邦準備制度理事会（Fed）が予定通り利下げを行い、国債購入プログラムを再開したにもかかわらず、市場のリスク許容度は持続せず、主要暗号資産は軟調に推移している。

ビットコインの最新取引価格は約90,250ドルで、24時間で2.4%下落。イーサリアムは3.4%下落し3,208ドル、ソラナは5.8%、ドージコインは5.5%の調整となった。市場データによると、多くの大型トークンの7日間収益率はマイナスに転じ、XRPは8.6%下落、Cardanoは7.2%、BNBは5.9%下落している。

火曜日、ビットコインは一時94,500ドルに達し、小規模なショートスクイーズを引き起こしたものの、三週間続く重要な抵抗エリアを突破できず、その後急速に下落した。現在の価格は過去1ヶ月のレンジ内に戻り、市場の深度は弱く、清算集中エリアは短期的な値動きに引き続き影響を与えている。

デリバティブ市場は今回の下落の主な引き金となった。CoinGlassのデータによると、過去24時間で5億1400万ドルのポジションが清算され、そのうちロングポジションの清算額は3億7600万ドルに達し、ショートの約3倍となっている。ビットコインが短期のトレンドラインを割ると連鎖的なロスカットが発生し、値動きの激しさを増している。

FxProのアナリスト、Alex Kuptsikevichは、ビットコインは11月下旬以来、確かに高値と安値を更新してきたが、真の時価総額上昇トレンドを確立するには、時価総額が3.32兆ドルを突破する必要があると指摘している。現在の暗号資産全体の時価総額は約3.16兆ドルであり、火曜日に付けた3.21兆ドルの高値を下回っている。

マクロ経済の側面からは持続的な支援材料は見られない。米連邦準備制度理事会が再び利下げを行ったものの、今後の利下げペースは鈍化すると見られ、政策の分裂が浮き彫りになっている。QCP Capitalは以前、流動性の低さとポジションの偏りにより、ビットコインは8.4万ドルから10万ドルのレンジで年末まで調整を続けると警告していた。ブルームバーグのストラテジスト、Mike McGloneは、いわゆる「クリスマス相場」が実現しない可能性も指摘し、ビットコインは年末に再び8.4万ドルを割る可能性があると警告している。

短期的には、市場はビットコインが9万ドルから9.1万ドルの範囲を維持できるかに注目している。下回ると、その範囲の下限が試されることになり、反発して安定すれば、94,000ドルの重要な抵抗を再挑戦する準備が整う可能性がある。（CoinDesk）