イーサリアムから20日間で13億ドル流出:BitMineは積極買い、価格はサポート攻防へ

イーサリアム(ETH)市場では、ステーキングからの大規模な引き出しが続き、過去20日間で約40万ETH(約13億ドル相当)が市場に戻った。ETH価格は11日時点で3227ドルと日中2.8%下落したものの、週次では3.1%の上昇を維持している。しかし、マクロ不透明感とステーキング流出が価格の重しとなり、依然として方向感に欠ける展開が続いている。

一方、世界最大級のイーサリアム保有企業BitMine(ビットマイン)は買い増しを加速。同社創業者のTom Lee(トム・リー)氏は、3000ドル割れを「底打ちシグナル」と評価し、先週だけで13万8452ETH(約4億6000万ドル相当)を購入した。これにより、BitMineの総保有量は約386万4000ETH(総供給量の3.2%)に上り、DAT企業としての存在感をさらに強めている。

だがオンチェーンデータを見ると、市場はトム・リー氏の強気予測とは対照的だ。CryptoQuantによれば、ステーキング総量は11月末の3630万ETHから、12月11日時点で3590万ETHへ減少。継続的な引き出しは短期的な売り圧力と流動性需要の高まりを示し、ETHの本格的な反転には時間がかかる可能性が高い。

テクニカル面では、ETHは3125ドル付近の20-SMAが目先のサポートとなっているが、上値は3360ドルが強いレジスタンスとして意識されている。RSIは57で緩やかな強気を示し、MACDもゼロ上で推移しているものの、モメンタムは弱まりつつある。

3125ドルを維持できれば3300〜3360ドルへの反発が期待できる一方、割り込めば3000ドル再テストの可能性が高まる。3000ドルを明確に下抜いた場合、次の主要サポートは2886ドルとなり、弱気トレンドが強まるリスクがある。

ステーキング流出とモメンタム低下が続く現状では、ETHの短期見通しは依然として脆弱。強気転換には3360ドル突破が不可欠で、それまではレンジ相場とボラティリティ上昇が続くと見られる。(CoinDesk)

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