ロイター通信は7月17日付で報じ、関係者によると、StripeとAdvent InternationalがPayPal株の約530億ドルの買収提案(1株当たり60.50ドル)に関する概要を提出した。PayPalの取締役会は当初、この提示価格は直近の株価に対してプレミアムがあるものの、同社の価値を過小評価しており、規制と資金調達という二重の障害にも直面していると考えている。
PayPalの取締役会が530億ドルの買収提案に示す見解
関係者によると、PayPalの取締役会は当初、Stripe-Adventコンソーシアムが提示した約530億ドルの買収オファーが、PayPalの価値を過小評価している可能性があるとみている。1株当たり60.50ドルの提示価格は直近の株価に対してプレミアムがあるものの、取締役会は同社の今後の潜在力を十分に反映していないと考えている。
現在、取締役会は、このオファーを受け入れることと、経営陣の「損益改善(黒字化)戦略」の推進を継続することの間で、どちらが得策かを検討しているという。関係者によれば、PayPalはこの提案に対して正式な回答をまだ行っておらず、また取引に関与する他の参加者についてもコメントを控えている。
Stripe-Adventコンソーシアムの取引スキーム
関係者によれば、Stripe-AdventによるPayPal買収の取引スキームの重要な条件は以下のとおりだ。
株式拠出:StripeとAdventが合計で約170億ドルの株式を拠出
債務融資:JPMorganとMorgan Stanleyが約500億ドルの融資を提供し、両行が同時にコンソーシアムのアドバイザーを務める
買収総額:約530億ドル(1株当たり60.50ドル)
株式構造:StripeとAdventがそれぞれ同じ比率で保有し、PayPalは事業の分割を行わない
独占禁止法に関する救済策:Braintree事業の切り離しオプションと、Adventの決済領域における投資の実績背景
提案内容によれば、買収が独占禁止法の規制に抵触する場合、Stripe-Adventコンソーシアムは、PayPal傘下のBraintree事業を切り離し、救済策としてAdventに移管することも検討している。Adventは決済領域で一定の投資実績を有しており、Worldpay、Vantiv、Nuveiなどが挙げられる。関係者は、Adventの参画によって規制対応上の柔軟性が高まる可能性があると指摘している。
Blockの撤退記録と7月28日の決算日程
Block(旧Square)は当初、コンソーシアムの一員として資金調達の打診を行いPayPalと接触していたが、最新の買収オファー提出前にコンソーシアムから離脱していた。関係者によれば、PayPalはこの買収提案に関して正式な回答をしておらず、また取引関係者についてもコメントしていない。
投資家の注目する次の節目は2026年7月28日で、PayPalは同日に四半期決算を公表する。市場は、主要な決済事業の成長状況について評価することになる。
よくある質問
Stripe-AdventはPayPal株に対して1株いくらの買収オファーを提示したのか?
ロイター通信の2026年7月17日報道によると、Stripe-Adventコンソーシアムの買収オファーは1株当たり60.50ドル、総額は約530億ドルだった。PayPalの取締役会は当初、この提示価格は直近の株価に対してプレミアムがあるものの、同社の価値を過小評価していると考えている。
今回の買収の資金調達スキームはどのようになっているのか?
関係者によると、StripeとAdventが合計で約170億ドルの株式を拠出し、JPMorganとMorgan Stanleyがそれぞれ融資支援を行うことで合計約500億ドルとなる。両行はいずれもコンソーシアムの財務アドバイザーを同時に務める。
PayPalの次の四半期決算はいつ公表されるのか?
PayPalの四半期決算は2026年7月28日に公表予定。投資家の焦点は、PayPalの中核となる決済事業の成長が引き続き安定しているかどうか、そして経営陣が「損益改善(黒字化)戦略」についてどのような最新の説明をするのかにある。